勤務医モチの朝食ブログ

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【朝食を食べることのメリット】

こんばんは。

今日は朝食に関する論文を紹介します。

朝食を抜くことと心血管および全死亡との関連

についての報告です。

www.sciencedirect.com

※Journal of the American College of Cardiology誌から翻訳、省略、引用しています

Rong, S. et al. J Am Coll Cardiol. 2019;73(16):2025–32.

 

朝食を抜く人が増えており、朝食を摂らないことが肥満や脂質異常症、高血圧症、糖尿病や心血管疾患に繋がっている可能性が示唆されている。


1988年から1994年の間に行われた調査のデータをもとに解析。
6,550人が対象となった。

どのくらいの頻度で朝食を摂りますかという質問に対して
・毎日摂る  59.0%(3862人)
・たまに摂る 25.0%(1639人)
(週末だけ摂るも含む)
・めったに摂らない 10.9%(713人)
・全く摂らない 5.1%(336人)
に分類。

 

追跡期間は112,148人年,中央値で18.8年(最長23年)
2,318人が死亡し、その内心血管死は619人であった。

年齢や性別、人種や民族性などの因子を補正しても
全く摂らない人は毎日摂る人に比べてハザード比が

 

心血管死では1.87(95%信頼区間1.14-3.04)、全死亡では1.19(95%信頼区間0.99-1.42)

であった。

 

そのメカニズムについては
・食欲が変化し満腹感が下がる、後で食べ過ぎてしまう
・飢餓が続くと血圧が上がる
・総コレステロールなどを上げてしまう
・朝食をスキップすると不健康な食事や生活習慣になってしまう
などが考えられる。

ただ何を食べたかや、食事内容の変化までは言及できていない。

 

結論として、
・40歳から75歳で、朝食をスキップすることが心血管死のリスクを高める。

以上。

 

何時までを朝食というのか、ブランチはダメなのかも気になるところではありますが、


結果は毎日食べる人と全く食べない人では差があったが週に数回食べるような人との有意な差はないので、


個人的解釈としては
「朝食は何でも良いから週に数回以上食べたほうが、できたら毎日食べたほうが良い」ということにします。

 

さて今日の朝食はもはや食パンも切らしていたのでオートミール

 

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200913

30gを牛乳で浸して1分チン。ロカボナッツとブルーベリーにシナモン振って完成です。